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青ひげ公の城/消えた男の日記 Bunkamura パリ国立オペラ

2008/07/30 22:38

青ひげ公の城/消えた男の日記
Bunkamuraオーチャードホール

消えた男の日記
男:ミヒャエル・ケーニッヒ
女:ハンナ・エステル・ミニュティロ

女性たちの声:リー・ヘヨン,レティティア・シングルトン,コルネリア・オンチョイウ


青ひげ公の城

青ひげ公:サー・ウィラード・ホワイト
ユディット:ジャンヌ=ミシェル・シャルポネ


音楽監督/指揮:グスタフ・クーン
企画:ラ・フラ・デルス・バウス
演出:アレックス・オレ,カルロス・パドリッサ,(ラ・フラ・デルス・バウス)
装飾/衣装:ジャウメ・プレンサ
演出補:ヴァレンティナ・カラスコ

映像プロデューサー:ピーター・ヴァン・プラート
指揮アシスタント:ステファン・プティジャン
演出アシスタント:アレハンドロ・スタドラー


パリ国立オペラ管弦楽団



最終演目となる 上記二演目同時上演を鑑賞して参りました。

今度は 演出が凄い…
えっと 具体的に凄いというのは 演出に於ける 技術的な部分です。
映画とは違い 最小限のセットで 且つタイムリーに演出を見せていかなければならない舞台に於いて 映画並みにトリッキーな見せ方を可能とする技術や発想には驚かされました。
(DVDで最新映像を見ていると 近年では そういった演出技術を駆使したものが 徐々に出てきてはいるようですが 実演で御目にかかるのは 初めてです。)

業界を越えた先端技術を身につけているのも
バルセロナ五輪の演出なども手掛けた演出家集団という肩書きは伊達ではないということでしょうかね?
ただ 逆に技術や先端の発想を盛り込むことが優先され過ぎており 一歩 練りの浅さを演出の根幹となる部分に感じてしまう印象も受けました。

演奏に関しては 正直 クーンの指揮には 甘さが多く 不満が残りました。
アリアーヌと青ひげを振ったカンブルランに振らせたほうが 確実に面白い音創りになったと思います……が
このプロダクションは クーンが演奏以上に全体に絡んでいるだろうし 仕方が無かったのかな……
これだけの内容で 演奏が この程度で収まっちゃうのは ちょっと 惜しい気はします。

歌手陣は 消えた男の日記、青ひげ公の城 双方ともに良かったと思います。
ケーニッヒの歌唱は コンサート形式であったことを考えたら 納得のいく歌唱であったし ミニュティロ は外見も歌もセクシーで実に良かったです。
ウィラード・ホワイトは ハマり役として強い印象を 今後も残すであろうくらい良かったです。
ちょっと 気に入らなかったのは シャルポネの役作り。演出の意向なんだとは思いますが 一辺倒な印象を受けてしまいマイナス。歌唱自体は問題なく良かったです。

全体としてみたら
消えた男の日記は、さしたる雄弁さを持たない演出だった…と一概に言ってはアレですが 半端な演出だったため
あえてコンサート形式にしてもメリットは無かったかも……と ちょっと思ってしまったところもあり "まぁまぁ"程度。
青ひげ公の城は よく出来た舞台劇であっただけで 既に十分な見ごたえがあり その上で 高水準な歌唱や演奏(もっと 出来たポテンシャルはあったように思いますが…)を聴かせてくれたので満足
…といった感じですかね?

消えた男の日記は 35分で終了し休憩に入った瞬間
ここまでで約2万円かよ……と 一緒に行った友人と愚痴ってしまいましたが
その後の青ひげ公の城 1時間を見終わった時点では 友人とともに 結構、良かったかもねw
という感じになっていた……というのが 本日の公演が まずまずだったと示しているのかもしれません。

なにはともあれ
パリ国立オペラ初来日の三演目 結構、愉しむことは出来ました。


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