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「魔法の箱」続き

2007/11/25 21:17

「魔法の箱」 〜美紗の場合〜 VOL8

美紗はまだ、恋人祐介と別れた事をひきずっていた。
気が重いながらもバイト先へ足を運んでいた
バイト先に到着すると会議室へと案内された。
ドアを開けるとそこには女性ばかり30名ほどの
人がいた。
派手な子もいれば地味で暗そうな子もいる。
誰も知り合いのいない美紗は壁にもたれて彼女達を見ていた。
するとそこに、ちょっと派手なメイクでそれでいて上品な
女性が美紗に声をかけてきた。
「こんにちは。それにしてもめっちゃ、女の子多いね。
私、中村めぐみ、よろしくね」 
「あ、こちらこそヨロシクお願いします。斉藤美紗って言います」
美紗は慌ててめぐみに挨拶をした。
会議室に面接官だった黒澤が入ってきた。
黒澤は部屋のの真ん中に立つとこれからの流れを説明し始めた。
その説明が終わると会場にきている女性達をに6つのグループに
編成した。
美紗はさきほどの女性、めぐみと同じグループだった。
振り分けられたグループで研修が始まった。

お昼時間になり美紗は独りで食事をとっていると
またしても、めぐみがやってきた。
「美紗ちゃんだったよね? 」そういって隣に腰掛けてきた。
「ええ」美紗は応えた。
「美紗ちゃんって歳はいくつ?」
「28ですけど」
「じゃ、私とタメやんか」めぐみは笑いながら応えた。
美紗もとても自分とは同じとしには見えない、めぐみを見て
驚いた。てっきり自分より上だと思っていたのだ。
「美紗ちゃん彼氏とかはいてへんの?」
一番聞きたくなかった、いや思い出したくなかった言葉だ。
美紗は目線をめぐみからそらし
「最近、別れたの。振られちゃって」
精一杯の作り笑顔でそう応えた。
「そっか。ま、でも出会いがアレば別れもあるやから
落ち込んじゃアカンよ」めぐみはサンドイッチを食べながら言った。
そして続けさまに「それじゃ、美紗ちゃんもやってみる?」
ニヤニヤしながらめぐみはいった。
美紗は何のことかわからずに「何を?」
「実はね私、ま、ちょっとしたバイトしてるんだ。それは・・・」
めぐみは仕事の内容・給料のことを美紗に説明しはじめた。
美紗はちょっと怖くなって「ちょ、ちょっと考えて見ます」
とちょっとひきつった表情でそうこたえた。
「わからんかったら何でもきいて」めぐみはそういうと
メアドを美紗に渡した。

バイトの研修から戻った美紗はベッドに寝転び天井を見ていた。
祐介とのことバイトのことちょっとだけ考えるのが
面倒になってきた、美紗。
(そういえば、めぐみさんが・・・・)
めぐみが言った言葉を思い出してさっそくパソコンに
向かう美紗。
そして、とうとう美紗も魔法の箱を開け始めたのである。

剛と美紗、時間は違えども同じ日に魔法の箱に触れた日。
この二人が出逢うまでの物語。。。。
                        つづく・・・

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